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高齢者の気持ち

高齢者の方が、自宅や施設などで体調が悪くなり、病院へ救急車で運ばれます。

 

私は転院などで搬送を依頼されますが、最近「死にたい」ともらす方がいらっしゃいます。

 

珍しいことではないですが、せっかく病院までたどり着けたからには、回復して退院してもらいたいです。

 

いくら救急車の出動が多いからと言っても、来なかったという話は聞きません。

それぐらい「準備」をしていないと、自然に亡くなるのは難しいともいえます。

 

もちろん孤独死の方もいらっしゃいます。

家族など「準備」がしっかりしていると、死ぬに死ねないのが想像できます。

 

私は両親と同居し最後まで看取りました。

私はフットワークが良い方なので、いつでも車を出動させていました。

いま思えば、「準備」という意味では不完全だと思っています。

調子が悪くなるのは急にですから、対応仕切れなかったと思います。

訪問医療など入れたかったですが、頼るとか発想が足りなかったです。

 

高齢者の方の「死にたい」は自殺とは違いますね。

 

親にも「ほっとけ」みたいに言われた時はありますが、生きる尊厳みたいのを主張したかったのでしょうか。

 

いまの世の中は特に死ぬに死ねないと思います。

全力で助けちゃう人はそこらへんにいますからね。

 

高齢者だから死ななければいけないというのもおかしい。

 

自分のことは自分で決められる権利。

死期が近い人しかわからないかもしれませんね。

 

人間はいつか死にます。100%死にます。信じられませんね。

私はいまでも体力を上げるためにトレーニングなんてしてます。

 

父親は「トイレを一人でいけなくなったらお終い」という信念で生きていました。結構汚されました(笑)

精神的に生きたいと思えば、100歳まで生きられていたかもしれません。母親が先に亡くなっているのもモチベーションが下がる一因だったかもしれませんが。

 

親の生き様を見られたので、私の最期の生き方に影響すると思います。

 

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